19 WorldShaula 2833RS-2
購入して約半年、シーバス相手に使用していました。
購入に当たり、赤シャウラ 2953R-3を所有しているので、2832RS-2とすごく悩みましたが 2832RS-2は、15EXSENCE S900MH/R と使用レンジが被るので、2833RSを購入し、その後 2831Rを普段使い用として購入しました。
自分の対シーバスロッド構成として、スピニングは奇数パワー(1, 3パワー)、ベイトは偶数(2, 4パワー)で揃えてみました。
今のシーバスロッドで、レギュラースローテーパーにカテゴライズされるロッドは皆無だと思うので、使ってみるまでは未知のロッドでした。
スペック
WORLD SHAULA 2833RS-2 ハイパワーファイティングスペシャル
キングサーモンをメインターゲットとして開発を進め、35gをゆうに超える重量級ルアーをプレなく振り抜く遠投性能と、モンスタークラスのファーストランを受け止めるバットパワーを誇る。
ゆえにイトウ、ワラサ、シーバス、アカメ、オオニベ、エバ(60cmクラスまでのトレバリー)、コイなど国内外を問わず様々なビッグフィッシュでも実績を重ねる頼もしいモデルです。
83レングスシリーズの特徴でもあるセンターカットの逆並継設計により、誰もが羨むようなファイト時の美しい曲りを維持しているだけで、魚を寄せる事が出来る驚くべき1本。
- 発売: 2019年4月
- 全長: 2.51m
- 継数: 2本 (逆並継)
- 仕舞寸法: 130cm
- 自重: 135g
- 先径/元径: 2.2mm/11.5mm(実測)
- 適合ルアー: 10〜50g
- 適合ナイロン: 12〜30lb
- 適合PE: MAX3号
- グリップ長: 315mm
- テーパー: RS(レギュラースローテーパー)
- カーボン含有率: 99.9%
- 定価: 74,500円 → 76,700円(税別 2022年改訂)
- ガイド 8個 (トップガイド SIC-J、その他は SIC-S)
T-KGST8-2.2
T-KTSG8S(×3)
T-KTSG10S
T-KLSG12S
T-KLSG20S
T-KWSG30S
下記に、先代~先々代モデルと、2021年発売のドリームツアーエディションとのスペック比較を記載しておきます。
ウェイト
- 青 175g
- 赤 170g (-5g)
- 超赤 135g (-35g)
コルクグリップの廃止と相まって随分軽くなりました。
-35g(青シャウラ比 -40g)の軽量化はすごい。 - ドリームツアー 175g
テーパー
- 青 R:レギュラー(逆並継)
- 赤 RS:レギュラースロー(逆並継)
- 超赤 RS:レギュラースロー(逆並継)
- ドリームツアー RS:レギュラースロー(並継マルチピース)
ルアーウエイト
- 青 10~50g
- 赤 15~60g
- 超赤 10~50g
ルアーウェイト -10gは当てになりません。 - ドリームツアー 10~50g
先径/元径
- 青 2.0/11.5mm
- 赤 2.1/11.5mm
- 超赤 2.2/11.5mm(実測)
- ドリームツアー 1.9/--- mm
グリップ長
- 青 307mm
- 赤 307mm
- 超赤 315mm (+8mm)
- ドリームツアー 315mm
グリップ長は、ワールドシャウラの場合ダウンロックですが、後グリップの金色のワインディングチェック(リング)までの距離です。
EXSENCEなどのアップロックのロッドと比べる場合は、+60mm程度を加算すると目安になります。
価格(税別)
- 赤 79,000円
- 超赤 74,500円 ( -4,500円) → 76,700円(税別 2022年改訂) ( -2,300円)
コルクグリップ廃止で安くなりました。 - ドリームツアー 84,000円 → 86,500円(税別 2022年改訂)
ティップセクション比較
- 17114Rより、太くて柔らかい
- 2953R より、太くて固い
継は逆並継で、ティップ側が太く、バットが細い構造です。バット側の肉厚は、約 1.3mmのブランクスになってます。
ドリームツアーエディションはマルチピースの並継ぎなので、少し調子が異なります。
ティップセクションは、硬くハリがあってシャープな感じがするけど、魚が掛かるとよく曲がり込む作り。(シマノ ダブルX構造のロッドにある特徴)
グリップも先代 赤シャウラよりワンサイズ細身になっていて(赤シャウラのグリップは太く感じます。)、とても握りやすくなっています。
合わせるリール
2833RSには 18ステラ 4000XGをセットして使用しています。
2022/4からは、ミレニアムステラの再来の 22ステラに買い換えて使用しています。
使用感
ステラ4000XG と合わせても、軽く短いレングスと相まって操作性は抜群です。
ミディアムヘビーのロッドなのに、軽くて投げやすい凄いロッドです。
ディープウェーディング時も、適度なグリップ長なので邪魔にはなりません。
赤シャウラの 2832RS-2と比べても 155gでしたから、新2833RSは 20gも軽いです。
旧モデル比 -35gの軽量化は、すごい武器だと思います。
軽くなっても、持ち重りは特に感じてません。
キャスティング時も、ロッドが適度に曲がり疲労感は少ないです。
流石に、12g以下になるとロッドが曲がらず投げづらいですが、タラシを長くとればスピニングロッドなので十分に投げられます。
たとえば 3/8oz(10.5g)の X-80は投げづらいけど、12gの X-80 LBOは投げやすく感じます。ミノーでは、1/2oz(14g)前後が、投げられるルアーの境界になりそうです。
12cmクラスのルアー(20g前後)から、40g程度の160cmミノーが投げやすい範囲のルアーになると思います。
ジョイクロなどの 2oz(56g)級ルアーは普通に投げられます。
回転しないルアーなら、50g程度のミノーでも、狙った所に打ち込めます。
対シーバスロッドとしては強すぎると思われるけど、素直に曲がるロッドなので、対シーバスにおいても十分に対応可能です。
春の購入時点からシーバスを大小合わせて 10本以上は釣りましたが、決して強すぎるロッドだとは感じてません。
曲げれば曲げるだけ強くなるロッドなのですが、綺麗に曲がってくれるので中型サイズのシーバスでも十分楽しめます。
シーバスメインで 1本だけと言われると、やはり 2832RS-2がオススメです。
普段使いで 2831R、ルアーウェイトが重い場合や、青物が混ざる場合、激流の釣り場などでは、2833RSと使い分けています。
ファーストフィッシュだった、春のシーバス50cmクラスでも、綺麗に曲がっていたので、最初60クラスと勘違いするほどでした。
その後、ストラクチャーが多い磯場で、磯マル 79cmも釣りましたが、全然余裕でファイトできます。
秋には、ランカーサイズを優に超えるタイリクスズキを、VJ-16でやり取りし残念ながら、ネットを持ってなくて、グリップでのハンドランディング寸前にフックアウトしましたが...
VJ-16の細いフックでも伸びてませんでした。
そういえば、初夏に釣った真鯛でも、VJ-22のフックは伸びてませんでした。
レギュラースローテーパーの曲がりは、フックに優しいのかもしれません。
写真のリアフックは、真鯛(58cm)に噛まれ曲がっています。
ロッドの曲がりこみ半径が大きいので、さほど魚が暴れず、魚とのやり取りは落ち着いて出来ます。
ロッド全体のパワーも有り、他のワールドシャウラ同様に、曲げこめば、自然と魚が浮いてくる印象で、過去に使っていたファーストテーパー系のロッドの時は、やり取り時に時折、焦ったりしていた記憶があります。
根の荒い場所での青物でしたが、このクラスだとロッドが負けません。
ドラグ3kg設定でロッドを曲げても、強靭なバットパワーで浮かせられます。
この細いバットセクションですが、魚を掛けてバット部分まで曲げ込むと、強い反発と粘りが出て意外に強かった印象です。
隣で釣ってた方が、細身なのに粘り強いワーシャに驚いてました。
色んなシチュエーションで使用して、大変満足できるロッドだったのですが...
2833Rの弱点
残念ながら先日の遠征で、使いにくい場面がありました。
それは、重めのルアーのジャーキングが苦手です。
トップウォータールアー等の連続トゥイッチアクションでは、扱い辛さは感じませんでしたが、メタルジグやダイビングペンシル等のジャーキングの操作が苦手です。
ジグのハイピッチジャークや、ダイビングペンシルのロングジャークが辛いです。
そこで先日、同じ 3パワーのロッド 3本を持って実験して見ました。
使用したルアーは、シマノ オシアペンシル 150F 46g
2833RS-2ではロッドの曲がりがベリー(中心付近)まで曲がるので、快適ではなく違和感と長く続けると疲労感が残ります。
2953R-3の方が、ティップは柔らかい物のベリーの張りが強く、ダイビングペンシルの操作は、長さの差が 38cmあることからも快適に出来ました。
ただ、ウェーディング時には、グリップの長さ(365mm)が気になります。
1753R-5 は7ft 6inで海で使用するには短いと思われ、流石にロングジャークは長さ故に難しいですが、短さを生かした連続ショートジャークでダイビングペンシルを長い時間水中にダイブさせる事が出来ます。
ルアーにアクションを付けるにはショートロッドが使いやすいですね。
飛距離は、3本とも大差ない感じでした。
ショアジギでの、ジグやダイビングペンシルの操作は、『コルトスナイパー』等の、ややレギュラーファースト系の専門ロッドの方が、全体的なロッドのハリが強いので、最適だとは思います。
ワールドシャウラ特有の投げ心地や、やり取りでの安心感は特出する物が有るのですが...
上記のジャークアクションだと、手持ちのワールドシャウラの中では 17114R-2 が一番快適に操作出来きますね。ショアジギロッドの全体的な硬さが、17114Rに近いのでしょうね。
最後に
2833RS-2は、60LB(約27Kg)を超えるキングサーモンを、相手にする為のロッドですが、使ってみて 10分の1程度の魚を釣っても楽しめる、懐の広いロッドだと言うのが、よく分かりました。
店頭で触ると無負荷の状態では硬い感じのするのですが、どんな魚が掛かってもベンディングが綺麗に曲がるので汎用性は高いと思います。(ワールドシャウラの共通点です。)
やっぱり一番のメリットは軽くなった事で、これだけのパワーロッドでも一日中投げても疲労感は、あまりありません。
やはりロッドはの重量は『軽さが最大の武器』です。
3月発売の 20ステラSW5000、6000シリーズと合わせるのも良いですね。
このサイズの青物では、かなり曲がり込みますが、曲がり込んでからのトルクと復元力で全く不安感はありません。
細身のロッドですが、流石 60LBオーバーのキングサーモン・ロッドなので、曲がり込んでから魚を浮かせるロッドパワーがあります。
近年レギュラーファーストテーパー・ロッドが主流の中で、往年のレギュラースローテーパーの調子も相まって魚が掛かってからのやり取りは、とても安心感がありやり取りが楽しい。
(ハートランド リベラリストで レギュラースローテーパーのロッドがでるのもうなずけます。)
ソルトシーンで使っている人が少ないのか、レビューしてる方もあまり見かけませんので、今回ブログに書き込んで見ました。気になっている方の参考になれば幸いです。
2020年新製品
2020年 パックロッドの 2832RS-5 が出るそうです。
その名も 『ワールドシャウラ ドリームツアーエディション』
スコーピオンからも、2832RS-2 が発売になります。
2021年には、ドリームツアーエディションから 2833RSも出ましたね。
スコーピオンと、ドリームツアーエディション 2832RS-2 は、2020フィッシングショー大阪で触ってきました。
昨年、なやんだ結果 2832RSを買わなくても良かったとは思いましたが、ドリームツアーEd.には購買意欲がそそられますね。
ただ、あくまでもパックロッドなので強度と、感度は幾分弱くなります。