あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
下町スプール 総集編
年末に、逆張りメロンさんのTwitterでプレゼントキャンペーンがあり、なんと 『Revスプール A-Spec』に当選してしまいました。
(当たらなくても購入してたと思いますが...)
自分はくじ運が悪く、過去に札幌のススキノで年末ジャンボを買った際、自分は当たらずに、一緒に購入した上司に100万円が当たったり...(3日間は仕事が手に付かなくなりました。)
サンタさんのプレゼントと誕生プレゼントが同時に来た感じで、とても嬉しいです。
Revスプールも販売を重ね使用者が増えて来ているのか、Googleから「下町スプール」で検索されご覧になられる方も、かなり増えました。
自分が今まで「下町スプール」を使ってきた経験から、ブレーキリングを使用するアタッチメントに付いて、まとめてみました。
下町スプールのバリエーション
- A-Spec レーシングスペック
糸巻量: PE2.0-110m (70番サイズ?: ナイロン12lb-100m)
最も肉薄のフィネススプール - B-Spec ミドルスペック
糸巻量; PE2.0-160m (150番サイズ: ナイロン16lb-100m)
中厚のシャロースプール - C-Spec パワースペック(標準DCMDスプールと同じ)
糸巻量: PE2.0-210m (200番サイズ: ナイロン20lb-100m)
最も肉厚 ※在庫限りで販売終了
この当選で下町スプール(Revスプール)は、A-Spec と B-Specを所有しています。
アタッチメントの構造について
A-Specスプール用に使う、カーボンパイプを中国に発注しました。
現在使っているブレーキリングアタッチメントを、購入したカーボンパイプの内側に差し込み、A-Spec用のブレーキリングアタッチメントを作成します。
Revスプールと出会ってから、色々と試行錯誤して、ブレーキリングのアタッチメントが完成したので公開します。
カーボンパイプ
ココでは、18アンタレスDCMDの純正スプールから取り出したブレーキリングを使う前提で説明します。
自分が作っているブレーキリングアタッチメントは以下のパーツで構成しています。
- DCスプールから取り出したブレーキ・リング
- 1段目 カーボンパイプ 20×19mm(0.5mm厚)
- 2段目 カーボンパイプ 24×20mm(2.0mm厚)
B-Specスプールの内径と一致 - 3段目 カーボンパイプ 27×24mm(1.5mm厚)
A-Specスプールの内径と一致
中華製カーボンパイプは、とても安価なのですがある程度のサイズ(外径×内径)しか販売してませんし輸送に時間が掛かります。
国内の業者では、欲しいサイズをオーダー出来るのですが、価格が10倍以上になってしまいます。
以前に購入したB-Specスプールだと、2段目まで重ねてますが、A-Specまでは、3段目までを重ねます。この時に3段目はエポキシで接着せず、AB-Spec共に流用できるように差し込んで使用しています。
ただ B-Specと異なり、A-Spec の内径は 27.2mmだったので 27mmカーボンパイプだと若干緩めになりました。
ブレーキリングの種類
自分が知る限り、シマノのDCブレーキ搭載リールのスプールは、内径に合わせ数種類のブレーキリングがあります。
- 18アンタレスDCMD 19.0mm
- 16アンタレスDC 21.0mm
- 17エクスセンスDC 20.5mm
- 20SLX DC 18.5mm
赤字で記載した機種は、当ブログのコメントにて教えていただいたブレーキリングのサイズです。
自分が使用しているブレーキリングは2種類で、18アンタレスDCMD、16アンタレスDCのブレーキリングに合うアタッチメントを自作して使用してます。
16アンタレスDCリングを使用する場合は、前述した 2段目のカーボンパイプ(24×20mm)の内径を、サンドペーパーで 2時間かけて広げて差し込みました。
磁界に影響するブレーキリング
ブレーキリングとDCブレーキコイルから発生される磁界には、二つの要因が考えられます。
ブレーキリングの直径
ブレーキリングの直径によって、コイルとの距離が変わり磁界の影響力が変化します。
直径が大きくなるほどコイルから離れブレーキは弱くなり、直径が小さくなればコイルに近づきブレーキは強くなります。
概ね 1mm程度の差なので、ブレーキ力はそれほど感じられないかも知れません。
ブレーキリングとコイルとの距離
ダイワのベイトリールに使用されている「マグフォース」は固定式で回転数に応じ一定のブレーキ力が掛かる仕組みですが、「マグフォースV・Z」のインダクトローターは、回転速度が上がると遠心力で外側に飛び出し、磁界の影響を強く受けるようになります。
ダイワでは、マグフォース系と、SV系のブレーキでは素材を替え、マグフォース系では重く、SV系では軽い素材をインダクトローターに使い分け、バネレートの強弱と相まって、飛び出す回転数や時間をコントロールしています。
2021年最新モデルの「SV BOOSTスプール」では回転力に応じ 2段階の飛び出しを行っています。(PEにはブレーキ力が強すぎるとのインプレもありますね。)
シマノのDCブレーキに使われているブレーキリングは、スプールの端に固定されていますが、ダイワ式の様にスプール内側に寄せると磁界の影響を弱める事ができます。
ただ、マグネットブレーキと異なり、On/Offの制御が出来るところが強みですが...
ローター中心にマグネット(約5g)がある為、精度を出しにくかったり、スプールが重くなるデメリットもあります。
ブレーキリング・アタッチメントの調整
ブレーキリングとカーボンパイプの固定方法には、粘着剤『セメダインBB-X』をほんの少しだけ使って固定して、上下に調整できるように製作しました。
(内側に押し込む場合のみ、釣場でも出来ます。)
アタッチメントの取り外しの際には、Revスプールからラインを全て抜き取る必要がありますが、このように調整幅を持たせるようにしています。
余談ですが、パーマロイ(軟質磁性合金)のテープなどを、マグネットやコイルに貼り、発生する磁気を吸収させることで磁力を弱める事も可能です。(10cm×100cm×0.05mmで 3万円ほどしますが...)
Revスプール A-Spec B-Spec比較
それぞれのスプール重量は以下の通り
TypeBスプール単体では、9.3gだったので、金属部分が多くなるシャロースプールの A-Specでも驚きの 0.7g増に抑えられています。
マグネット、ブレーキリング、ベアリングを組み込んだ場合 B-Specの重量が、16.82gだったので、1.37g重くなってます。
PEライン1.5号を巻いた重さは以下の通り
TypeBの重量がPEライン1.5-200mで、23.89gだったので、PE1.5-50m少なくて わずか0.13gしか軽くなりませんでしたが、遠心力が掛かる外側の重量は減っているのでココはキャストが楽しみですね。
A-Specには『16アンタレスDC』のブレーキリング、B-Specには『18アンタレスDCMD』のブレーキリングを装着してます。
もちろん、制御するDCユニットは、『17EXSENCE DCユニット』
Revスプール A-Specの試投
早速リーダーを付けて、テストに行きました。
ロッド: 12ワールドシャウラ17113R-2
A-Specスプールが当たったついでに、12ワールドシャウラ 17113R-2(中古) にも手を出してしまいました。12月は誕生月だったので、自分のご褒美だと言い聞かせて...
12 World Shaula 17113R-2
アンタレスシステマティックカスタム12アンタレスとのシステマティック プロダクトで、従来にない驚異的な飛距離を実現したスーパーロングディスタンスモデル。
シマノのロッドテクノロジー結集し、高弾性カーボン素材と中弾性カーボン素材をミックスした新たなブランクスの採用により、まるで爆発するような驚くべき瞬発力を生み出すことに成功した。
7フィート11インチのロングレングスでありながら感度が非常に高く、キャストの振り抜けが良く、フッキングパワーに秀でているのも最新のブランクスの恩恵によるもの。
バイブレーション、クランクベイト、スピナーベイト、トップウォーター、テキサスリグなど、やや重めのルアーを得意とするミディアムヘビーなバーサタイルロッド。
ソルトウォーターではミノーやジグミノーも非常に強く、ウェーディングでのシーバスにもマッチする。
流石、世界一飛ぶベイトロッドを目指して作られただけあって、高弾性カーボンをまとったブランクスを曲げ込むと高弾性な反発で、シンカーを弾き飛ばします。
ワールドシャウラ(レッドモデル)の中でも、12アンタレスで投げるために、特殊なブランクス設計(高弾性)で作られたモデルだけの事はありますね。
廉価版のスコーピオン17113Rには、ティップセクションにSPIRAL-Xは搭載されていませんし、高弾性の特性もありません、この価格帯での製造は無理なのでしょうね。
リニューアルされた超赤 17114R-2 よりティップ側はしなやかですが、バットパワーはほんの少し弱い位の調子でした。
1oz前後のルアーウェイトにジャストマッチした 3パワーだと、思い切り曲げ込めて気持ちよくキャスト出来て、投げ感も変わらず気持ちよく投げられます。
4パワーだとロッドを生かせるウェイトが 50~60gになるので1oz前後だと少し辛いですね。
激流の磯から掛けたシーバスでも、苦も無く寄せられるし、35g程度のミノーも余裕で投げれる安心感もワールドシャウラの特権、最大 64g位のルアーまで投げましたが不安はありませんでした。
遠投性能
B-Specと比べ糸巻量が少ないのも有るのですが、トータルで僅かに軽くなったRevスプール A-Spec(純正スプール比較 -6g)の弾道は、8号(30g)のシンカーを遥か遠くに運びます。
1月の3連休は寒波の為、強風だったので合間をみつけて投げてみましたが、なかなか良い感じでした。
機会を見て、キャスト性能は追記していきたいと思います。
Revスプールのトラブルについて
ネット上で議論され、サポートページでもトラブル報告されている。
PE1.5号以下のラインを使用した場合の糸落ち(スプール外周部にラインが巻き付く)トラブルなのですが...
自分のRevスプールでも発生した事は数回ほどありますが、釣行時のセットアップ時(ガイドにスナップ類を通す時)や、帰りに片付けしている時などに発生する事がありました。
鈍感なのか、クレームとはとらえてなくて...
いつも予備スプールのケースにヘキサゴンレンチ1.5mmを入れているので、DCユニットを外し、スプールを抜いて現場で何気なく対応していました。
ベイトリールでも現場でスプール交換(メインライン + リーダー + スナップ類)するのを想定して、マルチスプールオペレーションを実践していますので...
DCユニットのネジをプラスネジでは無く、低頭ネジ(HEX1.5)に替えていて(フレーム固定ボルトの交換) ヘキサゴンレンチは100円未満だし、長さも短いので持ち運びも楽だったからだと思います。
自分も元機械製造メーカーに勤務していたので、アルマイト加工時の金属痩せが影響しているのかなぁとは考えていましたが...
すこし、追記してみましたが、なんとなく悲しい気持ちになりますね。
下町スプール 過去の記事