PITBULL G5 インプレッション
病院を退院して、今はリハビリ中でまだ釣りには行ってないのですが、近場でキャスティングなどの練習には行ってます。
今年3月に発売された新製品のシンキングPEライン『ピットブルG5』を買ってみました。
実は、2021年の新製品発表でもっとも気になって発売を楽しみにしていました。
高比重フッ素繊維を芯線にし、外周部を東洋紡のIZANAS製のPEラインで編み込んだ高比重PEラインになります。
ソルト用途でも使用できるように、0.6~2.0号までラインナップされています。
スペック
ラインナップ
- 0.6号
10.6LB(4.8kg)比重1.30 - 0.8号
13.7LB(6.2kg)比重1.33 - 1.0号
16.7LB(7.6kg)比重1.34 - 1.2号
22.8LB(10.4kg)比重1.30 - 1.5号
25.8LB(11.7kg)比重1.35 - 2.0号
30.6LB(13.9kg)比重1.28
カラー
- スティールグレイ
- ハイビズオレンジ
巻き量
- 100m
- 150m
スペックを見てみると、従来のシンキングPE(セフィアG5、炎月G5)とは設計が異なり、号数別に高比重フッ素繊維の芯線を太くしている為に 1.5号や2.0号でも 1.3程度の比重をキープしています。
メリット
強風時でも風にあおられにくくラインスラックが出にくい。
比重がエステルライン並みの 1.3程度になるので、ルアーまでのラインが浮き上がらずルアーの深度までまっすぐな状態になるのでルアーの泳ぎを妨げません。
(編糸なので空気を含みやすく、設定された比重より軽めの浮力になります。)
デメリット
シンキングPEは、5本拠りなので4本拠りPEに比べ、 ポリエチレン原糸1本あたりの体積が少なくなるため、強度は通常のPEラインと比べ 80%ほど弱くなります。
シマノのタナトル4(1.5号)と比較した場合 5.9LB(2.7kg)ほど強度が弱いです。
気になる方はワンサイズ太目のラインを使用すると良いでしょう。
ベイトリールで使用する場合は、比重0.98のPEラインに比べ比重1.35の PE1.5-150m巻くと 3gほどスプール重量が重くなります。
スピニングリールで使用する場合は、スプールの重量は飛距離に影響がないのでデメリットは無いのですが...
後、最大で150mまでしかラインナップが無いことでしょうか、せめて200m巻きが欲しい所です。
キャスト時にバックスイング等でテトラ帯や、街灯の鉄柱などに当たった場合、比重が重い為にバックラッシュすると致命的な糸がらみになりやすい気がします。
実釣にて
港湾部のデイゲームで数回テストしてみました。
春の風が強くラインスラックも出やすい状況でしたが、キャストの弾道を直線的に投げ、着水時も一般のPEと違い糸ふけも出にくく、水面から沈むのも速いので風に流される事も最小限なので、直線軌道でルアーを引く港湾部や堤防などのデイゲームでも、使いやすく感じました。
ハイビスオレンジのラインカラーも見やすく、春の藻が多いシチュエーションでも、藻をよけながらトレースコースを決定する事ができました。
ただ、色落ちが速いような気がします。
サバしか釣って居ないので、強度的には未知数ですが、実釣でも使いやすいラインだと思いました。
わりかし気に入ったので 2号を追加購入してしまいました。
最後に
最近話題のシンキングPEですが、2005年頃に DUELからクラレのベクトラン原糸を使用した X-DRIVE という比重1.3程度のシンキングラインを磯釣りで使用していました。
とても強度が弱く、強度にムラがあり魚とのやり取りでラインブレークしたり、何度も痛い目にあいました。
それから16年経過して、その間も色んなシンキングPEを使用してきましたが、やっと使えそうなPEラインが発売になりました。
これからもシンキングPEを使い続けてみようと思ってます。