フロロカーボン vs ナイロンライン
そもそも、磯釣りしていた関係上、メインライン(道糸)にはナイロンラインを主に使ってました。
フロロラインは、リーダー(ハリス)や、流れの早い激流釣り場でのメインラインとして使っていましたから、根ずれしやすい場所ではフロロ一択だと、ずっと信じていました。
どっちが強い?
数年前、フロロよりナイロンの方が強いと聞いても、まだ信じられませんでした。
2015年のある日の事、道具の片づけをしていて、10年以上前に買ったナイロンリーダー20LB.を発見し、何気なく実験して見る事に...
上の写真は再現写真です。
とあるメーカーのフロロカーボンラインですが、前に実験した時に使用した製品は、同メーカーの最上位のフロロカーボンラインを使用しました。
実験
庭に置いてある、コンクリートブロックで擦って実験してみました。
上の写真のように、一定のテンションをかけ、縦方向と横方向に切れるまで擦り付けてみました。
実験して見たら、なんとフロロの弱い事...
20LB.での比較
ブロック・レンガに擦ってみたところ、20LB.で
ナイロン: 縦方向 7回、横方向 7回
フロロ: 縦方向 7回、横方向 3回で切れました。
次の日、仕事帰りに ナイロンラインの30LBラインを買って実験
30LB.での比較
同じく 30lbs.で実験
ナイロン: 縦方向 13回、横方向 13回
フロロ: 縦方向 13回、横方向 6回で切れました。
フロロは横方向の擦れに対し、ナイロンの半分の強度しかありません。
まさかこれほど強度が無いとは、思っていませんでした。
ナイロンが吸水性と劣化があるとは言え、半分に強度が落ちることは無いでしょう。
実験に使った、20LB.ナイロンは10年以上前に購入して家の中(蛍光灯の当たる場所)で放置していたライン、フロロラインは、某有名メーカーの最強クラスのフロロカーボン
この実験を行って以来、フロロカーボンラインを信頼することが出来なくなり、シーバスはもちろん、現在ではアカメや、青物などのリーダーは、すべてナイロン・ショックリーダーを使用しています。
ナイロンラインは、ここ数年で新素材のラインも出ていて 1号細いラインで同じ強度がでるラインも発売されていますが、フロロカーボンラインはナイロンラインより太いのに強度が強くなるような技術進化も見られません。
ラインの伸び率を懸念される方もいらっしゃると思いますが、ナイロンラインはフロロカーボンラインと比べて初期伸び率(軽い力での伸び)が多く、1kgを超える負荷が掛かるとナイロンもフロロカーボンラインも同じくらいの伸びが出ます。
シーバスでの使用なら、自分の場合だと、リーダーを2m位しか使用しないのでラインの伸び率に対する懸念は無いと考えています。
また、ナイロンラインは、50LB以上に太くなっても、PEラインとの結束や、リンキングパーツとの結束もしやすいのもメリットですね。