Bantam 168XH-SB/2 インプレ
2020/4に紹介した バンタムロッドを買ってしまいました。
やはりメガドッグを快適に操作したいと言う衝動にかられて、欲望を抑えることが出来ませんでした。
マグナムベイト(4~5oz)の為のロッド
4oz(113g)を超えるルアーの使用で、アクション主体のメソッドを考えると連続トゥイッチ&連続ジャークを多用する為、ショートなヘビーロッドが必要だと考えていました。
候補として、ワールドシャウラ 1704R等を購入するか悩んでいたところ、Megabass Cookai 空海の発表がありましたが...
ショートレングス(7ft以下)のエキストラヘビーのロッドが無かったので断念...
(Megabass New Destroyerも考慮しました。)
いろいと悩んだ挙げ句、2022年リリースの バンタムロッドの購入に踏み切りました。
22バンタム 168XH-SB/2
スペック
168XH-SB/2
奥田氏の IMPRESSION
SBモデルの中心軸ロッド。遠投と高精度キャストを両立。
6〜8inchクラスのジャイアントベイト、ウェイクからボトムまでのすべてを網羅できる一本です。
6ft8inchに設定した理由は、遠投しやすさと、テンポの良いショートキャストを両立するため。
キャスト時にかかるリストへの負荷が軽減されて、キャストアキュラシーが落ちることなく高精度キャストを実現してくれます。
短ければ飛距離の伸び率が足らない、長ければシュートの精度が下がり、取り回しも悪い。絶妙なレングスを実現できたのも、すべては強く軽く仕上げることができるスパイラルXコアを採用した恩恵ですね。
- 品番: 168XH-SB/2
- 発売: 2022年4月
- 全長: 2.03m(6'8"ft.)
- 継数: 2本(並継)
- 仕舞寸法: 130cm
- 自重: 172g
- 先径: 2.14mm
- ルアーウェイト: MAX 150g(5oz.)
- 適合ラインナイロン・フロロ: 14~30lb
- 適合ラインPE: MAX 6号
- グリップ長: 290mm
- テーパー: RF(レギュラーファースト)
- カーボン含有率: 97.8%
- ガラス他含有率: 2.2%
- 本体価格: 46,000円(税別)
- ガイド: 10個 (トップガイド SIC-J、その他は SIC-S KWガイド)
PLGST7-2.0
PKWSG7S (×6)
PKWSG8S
PKWSG10S
PKWSG12S
全てのガイド: ステンレスフレーム
2020年に発売されたビッグベイト/スイムベイト用ロッドの 20バンタム163H-SB/2 のパワーアップ版になっています。
ワールドシャウラ 1785RS-2 比較
同じパワーランクの 18ワールドシャウラ1785RS-2 と比較してみました。
スペック
- 品番: 1785RS-2
- 発売: 2018年4月
- 全長: 2.34m(7’8”ft.)
- 継数: 2本 (並継)
- 仕舞寸法: 130cm
- 自重: 180g
- 先径: 2.8mm
- 適合ルアー: 15~140g
- 適合ナイロン: 16~50lb
- 適合PE: MAX6号
- グリップ長: 370mmトリガー交換タイプ
- テーパー: RS(レギュラースローテーパー)
- カーボン含有率: 98.1%
- 本体価格: 76,000円(税別) → 78,300円(税別 2022年改定)
- ガイド: 9個 (トップガイド SIC-J、その他は SIC-S KWガイド)
T‒MNST 8‒2.8
T‒KWSG 8S (×5)
T‒KWSG 10S
T‒KWSG 12S
T‒KWSG 16S
全てのガイド: チタンフレーム
ガイドシステム比較
168XH-SBのガイドは、7mm径のステンKWガイド
1785RS のガイドは、8mm径のチタンKW ガイド
※22バンタムシリーズのガイドは、全てステンガイドの構成となってます。
ガイドは、内径の広い SIC-Sでトップガイドは従来のSIC-Jガイドになってます。
たかが 1mmの差ですが、比べて見るとこの位の差があります。
ガイド数は 1785RS の9個に比べ、1ft(30cm)短い 168XH-SB の方が 1個多い 10個の設定
ベンディングカーブと感度は良さそうですね。
ティップセクション比較
ティップセクションは、1785RSの方が硬く、バンタム 168XH-SB の方が柔らかい。
でも、柔らかいと言っても XHロッドなので、柔らかすぎず硬すぎずと言ったところ。
ベリーセクション比較
130cmの仕舞寸である #1にある、ベリー部の強度はほぼ同じ強さ
168XH-SBはベリーにベンディングボジションがあるのでティップからベリーにかけて強さを増してレギュラーファーストの調子を出している設計
バットセクション比較
#2のバットの強さは 168XH-SBの方が強くて硬い。
168XH-SB の方が 1ft(30cm)短い事もあるが、それを考慮してもバットは 1785RS よりも 168XH-SB の方が力を掛けても曲がらないほど硬い設定
赤シャウラ 1787R-2 に匹敵する位の硬い設定になってます。
グリップ長比較
グリップ長は 1785RS の 370mm に対し、168XH-SB は 290mmと短く ワーシャ1704Rよりすこし長く、17114Rより短い設定
6'8"ft.ロッドにしては少し長めで、ロッドの有効長は 6'6"ft.ロッドと同じ位の長さになりますが、ヘビーウェイトのルアーを扱う上では ちょうど良い長さだと思います。
シャウラ 1785RSでは、長すぎるグリップゆえに、遠投時は投げやすいが、アキュラシーキャストや、ルアーにアクションを加える際に持て余していたので、今回の 22バンタムのショートロッドを購入した理由の一つでもあります。
EVAグリップはソルトで使っても劣化もなく手入れもしやすい、後端が膨らんだラウンド形状になっているのも、重いルアーのキャスト時に指を掛けやすく不意のバックラでガクンとなってもロッドから手が離れずらく、ファイト時にお腹に当てても滑らないグリップです。
組合せるリール
- 21スコーピオンMD 300XG
リーリングジャークによるアクションを考えても、一回の巻取量の多いスコーピオンMD がベストマッチでしょう。
2oz~3oz程度のルアーであれば、18アンタレスDCMDにDCMDユニットを合わせてもよさそうです。
ティップカバー
自分が持っている、ワンアンドハーフのロッドは携行時の破損防止用に ティップカバー(約40cm)をしているのですが、7'6"ft.未満のロッドでは、ハーフ側のバットセクションにロッドベルトが届かず使えませんでした。
そこで今回、PROXティップガードカバー 55cm を購入して取り付けて見ました。
6'8"ft.のロッドだとジャストサイズでギリギリ #2バットセクションと束ねる事ができました。6'6"ft.以下のロッドだと 55cmでは取付は無理です。
(ダイワ ティップカバーロング には 80cm も有ります。)
この手のティップカバーは、内部に破損防止のグラス製のロッドが 2本入っていて #2バットセクションと一緒に束ねれば破損防止にもなります。
シマノ、ダイワ、PROX、釣具問屋メーカーなどからも発売され、長さやカラーも豊富なのでワンアンドハーフのロッドをお使いの方にオススメです。
実釣テスト
メガドッグ220(130g)をぶら下げて見ると、ティップはこんな感じで、まだまだ余裕があります。
ショートロッドだけあって操作が楽、全是疲れないのでジャーキングが楽しい。
ちなみに ワールドシャウラ1785RSだとこんな感じ...
バンタム168XH-SBのティップの柔らかさが見て取れると思います。
次に、表記のルアーウェイトより大夫オーバーになりますが、クラッシュゴーストを投げてみました。
流石に 8.8oz(250g)と重いルアーだと、ティップは幾分入る物の、ベリーが強いので思った以上に投げられました。
ワールドシャウラ1785RSだとこんな感じ...
ティップが強い分、曲がりは少なくロンググリップと相まって投げやすい。
ただアクション動作は、ショートロッドを使った後だと、グリップが長い分だけ操作をやりにくさを感じる場面が多かった。
だだゴーストを使う場合は、赤シャウラ 1787R-2 という選択肢もあるので 1785RSを使う用途は減ったのかな。
まあ、同じレングスのロッドを 2本も持っていても仕方がないですしね。
短時間ですが、近くの海でテストしたかぎり、水面までの距離が近くなるほどショートロッドの操作性が有利になります。
また、体に近い距離で重たいルアーを投げられることから、疲労感も少ないですし、空気抵抗の大きいマグナムベイトでは、大して飛距離も変わらないので、バンタム 168XH-SB/2 を購入して良かったと感じてます。
このロッドは、バスロッドカテゴリーに収まらず、どちらかと言うとフリースタイルに属するロッドではないかと思います。
余談ですが、今回の 22バンタムロッド リールシートのカラーが前作より濃い色になり、22ステラに合わせるかのようにカラーマッチングがバッチリでした。