BOAフィットシステム 修理【磯シューズ】
元来、磯釣師なので磯に上がる際にはクロロプレンの長靴では無く、磯シューズを愛用していました。
2012年に、磯にヒラスズキを釣りに行く際に愛用の磯シューズがくたびれたので、購入したのが、SHIMANO ゴアテックス カットラバーピンフェルトシューズ・リミテッドプロ ADVANCE [FS-163J] でした。
ソールは、ジオロックなので 堤防や港湾部、ボートゲームではビブラムソールを使用し、磯や滑りやすいテトラ帯では カットラバーピンフェルトソールを使用しています。
昨日、ボートゲームに行った際に、乗船しようと船に乗り込んだ際に靴が緩み、ふと見てみると BOAフィットシステム®のワイヤーレースが切れていました。
シマノのサポートも終了している見たいでしたので買い替えようかと思ってましたが、ネットを検索していて、BOAフィットシステムの交換が可能だと分かったため、修理して使用する事にしました。
BOAフィットシステム修理方法
補修部品(ノブ + ワイヤーレース + T6ドライバー)を入手する方法は以下の通りです。
- BOA Technology(株)から補修部品を注文する。
- 釣具店経由でシマノから補修部品を注文する。
- 釣具店経由でシマノに修理品を送付し修理してもらう。
1. BOA Technology から補修部品として部品を注文すれば無償で補修キット(両足分)が送付されます。
2. シマノから部品購入、3. シマノで修理 となると自分の場合は対応が不可能となっていました。
最近の磯シューズの場合、両足分で パーツ代 5,863円(税込) + 修理工賃 1,419円(税込) = 7,139円(税込)と結構な値段になります。
シマノ BOAノブのタイプとワイヤーレースの長さ
自分のシューズの場合、ノブタイプが L4 KNOB で サイズが 25.5cmの場合 ワイヤーレースの長さが 90cmとなります。
ワイヤーレースの長さは シューズのタンの裏側に記載されていますが、経年劣化で読み取る事が出来ず、上記の表で求めました。
シマノでは、2021年12月現在 L3 PLUS KNOB ならびに L4 KNOB を使用した上記表の製品サポートは終了しています。
BOA Technology社に補修部品注文
BOA保証制度へのLink
上記リンクから、補修部品の注文を行います。
BOA保証制度への申し込み
BOA保証制度を利用して、無償でパーツを受け取る場合は 赤丸をクリック
スペアパーツとして、有償でパーツを購入する場合は 青丸をクリックして次画面にすすみます。
写真の準備
BOA保証制度を利用する場合は、破損個所の写真とBOAダイアルが写った写真が必要となりますので、予め撮影しておきました。
BOAダイヤル選択画面
無償キットの申し込みには、5~10分程度の時間が掛かります。
予め上記のように BOAノブの幅を測っておくと、ダイヤル選択の画面で判別がつきやすいです。
BOA お客様情報登録画面
最後まで、保証制度の画面を進めると、下記の画面が表示されます。
赤枠内の キットの型番が磯シューズのノブの型番と一致しているか確認してください。
また、金額欄が 0ドルになっているかを確認します。
後は、配送先を入力し、送信するボタンをクリックすれば保障制度適応が完了となります。
BOAフィットシステム修理
保証制度を利用して、数日間(5~7日程度)で 補修キットが 2セット(両足分)が、FedExで届きます。
補修キット(片足分)には以下の 5点が梱包されていました。
- 交換手順書
- L4ノブ
- L4ノブ用リール
- ワイヤーレース 100cm
※ 100cm超える場合は 補修キットで対応出来ません。 - T6ドライバー (トルクスドライバー)
その他に、BOAステッカーが一枚 付属してました。
BOA交換作業の動画
交換作業が動画になっていますので、自分はこの動画を参考にして作業しました。
L6ノブの方は、別の動画がアップされているので参考にして下さいね。
BOAフィットシステムの交換作業
L4ノブ取り外し
L4ノブタイプの場合、ノブのBOAロゴの O文字の中心部に穴があり、トルクスネジ(T6)になっています。
自分が愛用している Wera社のトルクスドライバーは軸径が大きくて、穴に入りませんでした。
リールの取り外し
T6ドライバーをリールの切り裂き部分に差し込んで、手前にこじるとリールが抜けます。
ワイヤーレースの引き抜き
リールに巻かれているワイヤーレースをすべて引き出し、次にリールを手前に引き抜きワイヤーレースをシューズから抜き取ります。
ワイヤーレース長さ調整
自分の場合は、シューズが 25.5cmの為、新しいワイヤーレースを 10cmカットして 90cmにします。
シューズが 27cmを超える場合には、ワイヤーレースの長さが 100cmを超える為、別途長いワイヤーレースを購入する必要がありそうですね。
ワイヤーレースの装着
破損していないシューズを参考にして、ワイヤーレースをシューズに取付します。
左右同じ長さに調整したら、リールホルダーの横からワイヤーレースを通します。
リールにワイヤーレースを固定
リールには、ワイヤーレース取付穴が三カ所あり、写真のように 赤い印がある方が 1番の穴になります。
1番~3番までの穴を縫うようにワイヤーレースを通します。
ピンセットがあれば、作業を楽に進める事が出来ます。
すいません。写真がピンボケでしたが、ワイヤーレースに結び目が出来るように通したら...
ワイヤーレースを引っ張り結び目が出来るように締め込みます。
片方をしっかりと閉めこんだら同様に、もう一方のワイヤーレースを結びます。
ホルダーにリールを装着
リールホルダーの外側のワイヤーレースを左右の方向に引っ張りながら、リールをホルダーに装着します。
ギアのある方が表面になるように装着してください。
L4ノブの取付
最後に、新しい L4ノブを取り付けます。付属のT6ドライバーで閉めこんで、ガタ付き無く、閉めこむ際にきちんと回るか動作確認して完成です。
片足が出来たら、もう片足を同じ手順で行います。
最後に
2012年に購入した、SHIMANO ゴアテックスシューズ・リミテッドプロ ADVANCE [FS-163J] でしたが、BOAシステムの交換により、しばらくは使用が可能になりました。
BOAシステムも 9年間、ウェーディングする以外は、このシューズを履いて釣行していたので、使用頻度も高かったのですが、初めて切れたので耐久性は抜群に高いのでしょうね。
毎年年末が近くなると、メンテナンス記事ばかり書いているような気がしますが、今年は年明けから、自分の体も壊れましたが、様々な物が破損したり、紛失したりと色々あった一年になりました(笑)