2022バンタム シリーズのモデルチェンジ
22ステラを注文しているのですが、発売延期で4月になったとの連絡を受け、悶々としています(笑)
レビュー記事を書こうとしていたのですが、商品が届かないので、2022年フルモデルチェンジする、シマノのバスカテゴリーの バンタムシリーズについての考察をして見たいと思います。
自分自身、ステラのモデルチェンジばかり気にして、今回のバンタム・フルモデルチェンジを、1月のオンライン・フィッシングショーで見落としていました。
バンタム・ロッド
バスフィッシングを止めて数年以上も立つので、バスシーンで使う事は、まったく考慮していないのですが、ソルトシーンで使えそうなモデルもあるので取り上げて見たいと思います。
モデルチェンジで、ブランクスは スパイラルXコア + ハイパーX のダブルXブランクスになり...
更に、バスロッドでありがちな、ワンピースロッドでは無く、ブランクスのティップとバットセクションの設計を異なる素材で作れる ワールドシャウラでも採用されているワンアンドハーフ・モデルの中から、奥田 学氏監修の 2機種をピックアップしてみます。
この2機種は、ビッグベイトやスイムベイト向けのパワーロッドになり、他のバンタムロッドとは異なり、グリップもコルクでは無く EVAになっていてソルトシーンでも十分に戦っていけると思います。
マルチピースのロッドは、各ピースを異なる設計で出来るのと、ましてやスパイラルX系のテクノロジーでは Xテープの巻き角度を変える事によって、潰れ強度、ねじれ剛性をコントロールして強度設計を容易にする事が可能で、マルチピースの優位性が確立できるメリットがあります。
168XH-SB/2
- 品番: 168XH-SB/2
- 発売: 2022/4
- 全長: 6'8"ft.
- 全長: 2.03m
- テーパー: RF
- 継数: 2本
- 仕舞寸法: 130cm
- 自重: 172g
- 先径: 2.14mm
- グリップ長: 290mm
- ルアーウェイト: MAX 150g
- 適合ラインナイロン・フロロ: 14~30lb
- 適合ラインPE: MAX 6号
- カーボン含有率: 97.8%
- ガラス他含有率: 2.2%
- 本体価格: 46,000円(税別)
- ガイド: 10個 (トップガイド SIC-J、その他は SIC-S KWガイド)
PLGST7-2.0
PKWSG7S (×6)
PKWSG8S
PKWSG10S
PKWSG12S
168XH-SB/2
SWIM & BIG BAIT
【2ピース】-ワン&ハーフ/リフトパワーUPコンセプト-
グリップポジションの上部に継ぎ目を設定。継位置の径を強制的にワンランクアップすることで強靭なバットを実現。ヘビールアーのキャスタビリティの向上や、リフトパワーを高めます。
4oz.を超えるビッグベイトを自在に操り、モンスターバスをねじ伏せるストロングロッド。幾多のスイム&ビッグベイトロッドを世に送り出してきたBantamがXHパワーのスタンダードに見据えるのは、必要なパワーを備えた上で「振り抜き性能」と「操作性」を高めるミドルレングスのロッドである事。ロッドが振り切れることで、飛距離拡大のメリットを得るビッグスイムベイトやアンブレラリグ。ストレスなくしっかりと下方向にジャークが可能になることで、マグナムサイズのトップウォーターによる連続ドッグウォークもこなします。
なんと言っても ショートレングスのビッグベイト・ロッド
重たいジャイアントベイトも投げられるパワーが有り、短さゆえのロッドアクションとレギュラーファーストテーパーでルアーの操作が抜群に良さそうなので、近年のジャイアントベイトロッドの王道を行くモデルとなりそうです。
7ftより 4インチ(10cm)短いレングスなので、ルアーにアクションを加えやすいので、非常に使いやすそうな設計になってます。
ワールドシャウラは 5パワー相当の 7ft以下のロッドがないので、168XH-SB/2 を購入しました。
他には、似たようなレングス、価格帯に、シマノ 20ポインズンアドレナ 169XH-SB/2が有りますが、ガイド径が 6mmΦなので論外、太いリーダーが通せない。
出来れば 8mmΦ、最低でも 7mmΦのガイド径が望ましいと思ってます。
1711MH+-SB/2
- 品番: 1711MH+-SB/2
- 発売: 2022/4
- 全長: 7'11"ft.
- 全長: 2.41m
- テーパー: RF
- 継数: 2本
- 仕舞寸法: 130cm
- 自重: 170g
- 先径: 1.82mm
- グリップ長: 334mm
- ルアーウェイト: 10~100g
- 適合ラインナイロン・フロロ: 10~20lb
- 適合ラインPE: MAX 4号
- カーボン含有率: 97.9%
- ガラス他含有率: 2.1%
- 本体価格: 47,000円(税別)
- ガイド: 10個 (トップガイド SIC-J、その他は SIC-S KWガイド)
PLGST7-1.8
PKWSG7S (×6)
PKWSG8S
PKWSG10S
PKWSG12S
1711MH+-SB/2
SWIM & BIG BAIT
【2ピース】-ワン&ハーフ/リフトパワーUPコンセプト-
グリップポジションの上部に継ぎ目を設定。継位置の径を強制的にワンランクアップすることで強靭なバットを実現。ヘビールアーのキャスタビリティの向上や、リフトパワーを高めます。
遠投性能と多様なビッグベイト対応力のバランスを磨き上げたバーサタイルスイム&ビッグベイトロッド。
リップ付きビッグベイトのボトムコンタクトや、スイムジグ、スイムベイトにおけるテールの動きの僅かな変化も感知し、アングラーの意のままにポイントを攻略させるべくティップアクションをMHに設定。バットセクションから強制的にワンランクアップを実現するワン&ハーフ設計と相成り、フッキング後はひとつ上の粘り強いリフティングパワーへと変化するBantamを象徴する1本。
セブンイレブンサイズのビッグベイトロッドですね。
名機として有名な、あのファイナルディメンジョン 180H の進化版になっています。
前作の 1711H-SB と比べ ティップセクションが柔らかくなったとの事なので、より FD180Hに近づいたのかもしれませんね。
ワールドシャウラで言えばパワーランク的に 17114R-2 と丸被りなので、比較するには非常に面白いロッドだと思います。
しかし、バスフィッシングの方って、今だにワンピースロッドの方が優れていると思っているのでしょうね。
上記引用内容を見ても、マルチピースの説明を丁寧にしている所が少し笑っちゃいます。
その他の気になる点
バンタムロッドの上記 2機種は、PEラインの使用も考慮されていて、このモデルではガイドの口径が 7mm径で、ワールドシャウラの 5パワーより小さく、4パワーと同じサイズの SIC-Sガイドを使用しているので、ソルトで太いリーダーを使用しても問題は無いかと思われます。
ただ残念ながら、バンタムロッドはチタンガイドでは無く ステン・ガイドを採用していて、シリーズのフィネスロッドなんかは、トルザイトなどの軽量ガイドだと操作性も上がるのにと感じる点が中級機種の悲しいところです。
1711MH+-SB/2のガイドシステムは、旧作の 1711H-SB の方が好みでしたが...
仕舞寸法が両モデル共に 130cmになったので、車載や遠征時にも持っていきやすいし、2ピース設計になった分、ロッドのバットパワーも上がり、非常に楽しみなロッドが出来たと思います。
バンタム・リール
2022年は バンタムリールもモデルチェンジされます。
21アンタレスDCと同じ 150番サイズで、コアソリッドボディなのでコンパクトになってます。
今回のモデルチェンジで、明らかに19アンタレスや、20-22メタニウムとの差別化が図られてますね。
スペック
- 品番: XG RIGHT
- 発売: 2020/5 予定
- ギア比: 8.1
- 最大ドラグ力: 5Kg
- 自重: 225g
- スプール: 35/19(径/幅mm)
- ブレーキ: SVSインフィニティ 6ピン
- 糸巻量ナイロン: 12-130, 14-110, 16-100, 20-80lb-m
- PE糸巻量(号): 1.5-210m、2.0-160m、2.5-130m, 3-100m
- 最大巻上長: 89cm/ハンドル1回転
- ハンドル長さ: 45mm
XG以外: 42mm - ベアリング数BB/ローラ―: 8/1
- 本体価格: 40,950円(税別)
インフィニティドライブ
今回インフィニティドライブが、シマノ ロープロファイルベイトリールで初めて採用されました。
前回のモデルの発売後に、レベルワインドの位置がスプールに近すぎるとネガキャンされて話題になっていましたが、今回のモデルチェンジで、19mm幅にナロー化されたMGLスプール3と、レベルワインド取付位置を見直しノーズ方向に移動しているそうです。
この辺りは、発売後に実機を観ないとなんとも言えないとは思います。
SVSインフィニティ
初めて、SVSインフィニティに 6ピンが採用されましたが、PEラインを使う限り 6ピンは必要ないかもしれませんが、ジョイントベイトなどでは欲しいかな。
本来ならば、38/21mmスプールの 21, 22カルコン200シリーズに欲しいブレーキシステムなのですが...
スプール
今回のモデルチェンジで、スプールが MGLスプール3 となりナロー化されましたが、スプール直径も 旧モデルの 34mmから、35mmに1mm大口径になってます。
ソルトシーンで主に使う 10~30gのルアーには、面白そうなスプールサイズになっていると思います。
まとめ
この様に、モデルチェンジされたバンタムですが、ロッドは 2ピースモデルも発売になり、より汎用性が上がったと思います。
ガイドがステンフレームなのが残念ですが...
バスロッドカテゴリーのみで限定するのは、もったいなく感じます。
リールはアルミボディで剛性も高く、メタニウムに比べると重いですが、逆に長尺のシーバスロッド等に付けてもバランスが取れそうで、扱うルアーレンジを考慮すると、ソルトシーンでも十二分に戦えるプロダクトになったと思います。
価格帯も中級モデルになるので、ハイエンドモデルに比べ、幾分お財布にやさしいのもうれしい限りですね。