21 Scorpion MD 300XG
近年のビッグベイト ブームにより、300、400サイズのベイトリールの要求が増え、2021年に入り、ダイワからは TATULA TW300/400が発売され、シマノからは スコーピオンMD 300XG が発売になりました。
ほぼ同じサイズの、ダイワ 21TATULA TW300も魅力的でしたが、シマノフリークの自分は スコーピオンMDを購入してみました。
店頭で受け取った際に、確認の為に回して見た所、非常に巻き心地が重い。
他のスコーピオンMDも確認してもらいましたが、他のも巻きが重い...
店員さんと「重すぎるよね」と話してましたが、一度スプールを外して、メカニカルノブがきつく閉まっていたのか、メカニカルブレーキを弱めると、スムーズに回る様になりました。
今回のインプレは、長年待ちわびた XGギアの大型リールだっただけに、思いの丈をすべて記載したので長文になりました。ご了承ください。
スペック
- 品番: 300XG RIGHT
- 発売: 2021年5月
- ギア比: 7.9:1
- 最大ドラグ力: 8.0kg
エキサイティングドラグサウンド無し - 自重: 320g
- スプール寸法: 43/22mm
S3Dスプール(アルミ製) - スプール重量: 29.84g
PE4号-180m巻: 47.25g - ナイロン糸巻量(LB): 16-210m, 20-160m, 25-135m, 30-110m
- PE糸巻量(号): 4-180m, 5-140m, 6-120m
- 最大巻上長: 107cm/回転
- ハンドル長: 45mm(90mm)
- ベアリング数: 7/1
- 本体価格: 36,000円(税別) → 37,000円(税別 2022年改定)
- ブレーキシステム: SVS 8ピン(遠心力ブレーキ)
- 製造国: マレーシア
21スコーピオンMDは、完全な新設計のリールでは無く、ロープロジギングリールの 17グラップラー300を元に製造されています。
17グラップラー300は、キャスティングも出来るように、旧式のSVを搭載しており、著名なビッグベイターの方々が、使用していたのでご存じの方もいらっしゃると思います。
シマノベイトキャスティングリール ギア比一覧
参考までにシマノ主要ベイトリールのギア比と巻上長を記載します。
- 21カルカッタコンクエスト200, 19カルカッタコンクエストDC 200
スプール径: 38mm, ギア比: 4.8(実質PG), 最大巻上長: 57cm - 21カルカッタコンクエスト100, 20カルカッタコンクエストDC 100
スプール径: 33mm, ギア比: 5.6, 最大巻上長: 58cm - 18バンタムMGL PG
スプール径: 34mm, ギア比: 5.5, 最大巻上長: 59cm - 21アンタレスDC
スプール径: 37mm, ギア比: 5.6, 最大巻上長: 65cm - 18バンタムMGL, 19アンタレス, 20メタニウム
スプール径: 34mm, ギア比: 6.2, 最大巻上長: 66cm - 22バンタム
スプール径: 35mm, ギア比: 6.2, 最大巻上長: 68cm - 20カルカッタコンクエストDC 200HG
スプール径: 38mm, ギア比: 6.2, 最大巻上長: 74cm - 18バンタムMGL HG, 20メタニウム HG
スプール径: 34mm, ギア比: 7.1, 最大巻上長: 76cm - 15カルカッタコンクエスト300/400
スプール径: 43mm, ギア比: 5.6(ノーマル), 最大巻上長: 76cm - 21カルカッタコンクエスト100HG
スプール径: 33mm, ギア比: 7.4, 最大巻上長: 77cm - 22バンタムHG
スプール径: 35mm, ギア比: 7.1, 最大巻上長: 78cm - 21カルカッタコンクエスト200HG
スプール径: 38mm, ギア比: 6.5, 最大巻上長: 78cm - 19アンタレス HG
スプール径: 34mm, ギア比: 7.4, 最大巻上長: 79cm - 17グラップラー300HG, 18カルカッタコンクエスト300/400(HG)
スプール径: 43mm, ギア比: 6.2, 最大巻上長: 84cm - 18バンタムMGL XG, 20メタニウム XG
スプール径: 34mm, ギア比: 8.1, 最大巻上長: 86cm - 21アンタレスDC HG
スプール径: 37mm, ギア比: 7.4, 最大巻上長: 86cm - 22バンタムXG
スプール径: 35mm, ギア比: 8.1, 最大巻上長: 89cm - 22カルカッタコンクエスト200XG
スプール径: 38mm, ギア比: 7.5(実質HG), 最大巻上長: 89cm - 17EXSENCE DC XG, 21アンタレスDC XG
スプール径: 37mm, ギア比: 7.8, 最大巻上長: 91cm - 18アンタレスDC MD XG
スプール径: 38mm, ギア比: 7.8, 最大巻上長: 93cm - 21スコーピオンMD
スプール径: 43mm, ギア比: 7.9, 最大巻上長: 107cm
比べてみると、カルカッタコンクエスト200シリーズ(DC含む)は、100番サイズと巻上長を合わせる為にローギヤ化されているのが見て取れます。せっかくの38mmスプールが台無しです。巻き心地はギア比が低いので、軽くてとても気持ち良いのですが...
これじゃ遠投を求められるソルトシーンでは、まったく売れないはずですよね。
カルカッタコンクエスト・シリーズにXGの設定があれば、かなり売れると思うのですが、なぜかシマノは頑なに製造しませんでした。
兄弟機種でもある USシマノ TRANX 300HG/400HGの場合には、ギア比 7.6で最大巻上長が 99cm/回転の製品があるので羨ましく思っていました。
なぜシマノは国内向け大型ベイトリールで、本来のハイギア設定がないのでしょうか?
2021年になってようやく、スコーピオンMDで 7.9:1と XGになって43mmスプールのハンドル1回転当たりの糸巻き量が 107cmと23cmも糸巻き量がアップしました。
S3Dスプール
21スコーピオンMDでは、超々ジュラルミンではなく、アルミ製の S3Dスプールが搭載されています。
強度重視のリールなので、MGLスプールは採用する必要が無いと思いますが、超々ジュラルミン製のスプールは搭載して欲しかったなぁ。
17グラップラー300の場合は 43Φ×25mmのワイドスプールでしたが、17スコーピオンMDは 43Φ×22mmと 3mmナロー化された深溝タイプで 30ポンド 110mの糸巻き量を確保しています。(カルコン300と同じスプールサイズ)
- 17グラップラー300(43×25mm) スプール重量 31.6g
→ SVS(6ブロック) - 21スコーピオンMD 300XG(43×22mm) スプール重量 29.84g
→ SVS(8ブロック) - 15カルコン300(43×22mm) スプール重量 29.7g
→ 旧型のSVSインフィニティ(6ブロック) - 18カルコン300(43×22mm) スプール重量 ----g
→ SVS(8ブロック+レベルワインド連動ギア)
調査不足で重量が分かりません 持っている方 教えてくださいね。
PEラインは、最近のお気に入り ダイワ UVF PEデュラセンサー×4+Si²
4.0号を 180m巻いてみました。
深溝スプール中心部にブランキングも無いので、結び目をしっかりしないとPEラインが滑りやすくなるので注意が必要です。
自分は、下巻きにナイロンなどのモノフィラメントラインは使っていません。
このライン1.5号は少し細いと感じていたのですが、4号だと規定通り180mが巻けました。
ブレーキシステム
ブレーキシステムは、シマノ伝統の SVSブレーキシステム(遠心)が採用されています。
Youtuberの方々が、なぜスコーピオンDCMDではないのか? などと言っていましたが...
15カルコン300の記事では書いてませんでしたが、SVSインフィニティ(旧式 6ピン)でも 43mmスプールで100gを超えるルアーの制御が出来ないのに...
(遠心ブレーキシューの摩擦抵抗で、まれに外部ダイヤルが勝手に回る不具合が発生します。)
DCの発電量と電磁力では、大口径スプールと5ozを超えるジャイアントベイトなどの組み合わせでの制御は難しいと思います。(DC制御では2~3oz超のルアーで限界だと思います。)
43mmスプールで大型ルアーをフルキャストしてみてサミングするだけで親指が熱くなります(笑) そのくらい摩擦抵抗も高いと言う訳です。
シマノの見解では、大口径スプールで、重いルアーを投げる最適解は、伝統的な SVSユニットがベストだという事ですね。
でなければ、短い周期でコストをかけて 15カルコン300/400 から 18カルコン300/400に大掛かりな設計変更なんてしていないと思います。
海外用では、VBS 6ピンもあるので、採用して欲しい気はするのですが...
21TATULA TW300/400でも、可変式では無いマグフォースでスプールが回転している限りブレーキが掛かり続けるブレーキシステムを採用しているので、大口径スプールと重いルアーの制御は難しいのだと感じさせられますね。
ブレーキブロック
17グラップラー300の場合は、SVS 6ピンのブレーキブロックが装着されていますが...
21スコーピオンMDは SVS 8ピンのブレーキブロックが装着されています。
これは、スプールサイズが同じ 18カルカッタコンクエスト300/400のブレーキブロックを移植しています。
18カルコン300はシマノ標準の22mm幅のスプールにも関わらず、私が嫌いな スプール回転をオシュレートギアに連動させる為のギアが装着されていますが...
スコーピオンMDには、採用されていないので、22mm幅のスプールには必要ないという事ですね(笑)
付属品はいつものオイルと、Mサイズのブレーキカラー(グレー)が 8個入ってます。
ブレーキ力は クリアー > グレー になっているので、ブレーキ力が強いと思ったら、グレーのブレーキカラーに変更するのも良いかもしれません。
キャストを繰り替えしテストして、小さいサイズのブレーキカラー(グレー) 3個を 1, 4, 6番にセットしています。
ちなみに、18カルカッタコンクエスト300/400 は、デフォルトでMサイズのブレーキカラー(グレー)がセットされ、予備に Lサイズのブレーキカラー(クリア)が付属しています。
ただ、21スコーピオンMDの場合 サイドカップがオープンハッチで、レバーを開けてサイドカップを下に回して取り外す構造なので...
SVSを調整する際に、サイドカップを海中に落下させないように注意する必要がありますね。
後、ブレーキカラーをOffから Onにする際に、力を入れると抜け落ちる場合があるので注意が必要です。
使い勝手では明らかに、外部ダイヤルで調整できるダイワに軍配が上がりますね。
メカニカルブレーキノブ
21スコーピオンMDは、残念ながらメカニカルブレーキノブを回してもクリック音は鳴りません。
蠍マーク入りのメカニカルノブは、いい感じなのに...蠍マークの傾きで調節して下さい。
レベルワインドについて
このサイズのベイトリールとなると、PEラインで使用する場合にリーダーの号数も太くなるし、ロングリーダーにした場合、リーダーがレベルワインドを通過する際に抵抗にならないか心配になりますね。
シマノのホームページでも詳細は記載されていないので、気になっていましたが、アンタレスシリーズにも採用されている メガホンタイプの大型レベルワインドが搭載されていました。
ライバル機種の TATULA TW300のTウィングだと、80LBのロングリーダーまで巻き込めるらしいので、21スコーピオンMDで 80LBライン(ナイロン)のロングリーダーを組んで投げてみましたが、80LBラインでも巻き取れるのを確認できましたが、最適なのは 60LB以下のリーダーが使い勝手の良い号数なのではないかと思います。
XGギアについて
グラップラー300の場合は、HGのギヤ比が 6.2:1と低く、ハンドル1回転当たりの糸巻き量が84cmで、20メタニウム XG(8.1)や 21アンタレスDC HG(7.4)の86cmよりも巻取量は少ない仕様でしたので 43mm大口径スプールの恩恵を受ける事が出来ません。
エキストラハイギヤの為、鍛造のトン数を上げてプレスしているらしいので耐久性は グラップラーの比較にならないらしいです。
明らかにスタードラグ座金の口径が、グラップラー300HGと異なるので、ドライブギアに穴をあけてもドラグサウンドは移植出来ないと思われます。
国内のシマノの大型ベイトリールは、今まで低いギア比しかなかったのですが、スコーピオンMDの発売によって、長年待ち続けた、高いギア比のリールの選択肢が出てきたのは嬉しい限りですね。
ただ、中級機種なので、ドライブギア軸の片側しかベアリング支持されていなくて、インナーチューブ側にもベアリングが追加できない構造なのは残念です。
スコーピオンMD分解に際して
ボディ内側は、撥水加工されているので、分解される方は指で触ったり、注油する際にオイルやグリスが付かないよう注意が必要です。
詳しくは取扱説明書に記載されてますので、一読するのを忘れずに行って下さい。
ストッパーについて
21スコーピオンMDにも、ダブルストッパー構造が搭載されています。
21TATULA TW300/400や、カルコン300/400と同じく、ギアのストッパーがローラークラッチに加え、ギアにストッパーツメでロック機構を搭載していて、大型の青物などでも安心で頑丈な、ダブルストッパーが採用されています。
15カルカッタコンクエストに取り付けてみた
21スコーピオンMDのXGギアを、15カルカッタコンクエストHG改に取り付けてみましたが...
スコーピオンMDのXGギア(直径: 45.7mm 厚さ: 5mm)は、カルカッタコンクエスト300HGのギア(直径: 39.8mm 厚さ: 5.5mm)には互換性は無く、ボディにも入らないので組付ける事は出来ませんでした。
もしかしたら、スプールサイズが同じカルコン300もXGに改造できると思って、発表後からワクワクしていたのですが、残念な結果になりました。
ドラグについて
スタードラグを回してみると、クリック音が搭載されていますね。
ドラグバネも、高級機種はステラのドラグバネと同じ コイルドウェーブスプリングでしたが、21スコーピオンMDの場合は 普通のスプリングでした。
スタードラグを閉めてラインを引き出してみましたが、21スコーピオンMDの場合はエキサイティングドラグサウンドが搭載されていません。
17グラップラー300では、エキサイティングドラグサウンドが搭載されているので残念ですが、MonsterDrive という事で、ドラグ強化に振っているのかもしれません。
ドラグ力は8kgで、17グラップラー300より 1kgアップ(ドラグサウンド無しの為)になっています。
新品箱出しの状態(グリスたっぷりの状態)でも、キッチリ 8kgを記録しました。
流石、複式ドラグワッシャーは規定通りドラグ力が出ますね。
21TATULA TW300/400は、youtuberの方が実験されていて、最大ドラグ力が 13kg弱(実測値)なので羨ましい限りですね。
ベアリングの追加
ベアリング数: 7/1(SARB/ローラー)になっていますが、ハンドルノブに各1個、ウォームシャフトに1個のエンプラ製のブッシュ(21/19アンタレスと同じ)が入っているので、3個のベアリングに交換が可能です。
自分の場合は、社外品のハンドルを使用する予定なので、あえてベアリング交換はしません。
防水シール
取扱説明書に注意点が記載されてます。
ジギングリールの17グラップラー300がベースなので、ラバーシールがフレームセンター、ローラークラッチ、スタードラグ(撥水処理なし)の三カ所に設置されています。
ハンドルの互換性
シマノの汎用ベイトリールは、ドライブギア軸のネジ径が 7mmでしたが、大型番手の 21スコーピオンMDでは 8mmサイズになっています。
このリールのハンドルは、ダイワやアブと互換性があるので、サードパーティーを含めたハンドル交換の際には注意してくださいね。
自分は、アンタレスDCMDで昨年まで使っていたスタジオコンポジット 『RC-SC EX 92mm』の7mmの内寸を やすりで 1時間かけてダイワ/ABUサイズ(8mm)まで広げ、装着しました。
やはりハンドルノブが短いと、4oz超のルアーだと少し巻き重りがするので、ロングのハンドルノブが扱いやすいですね。
スコーピオンMDは、ハンドルとスタードラグの間にもラバー製のパッキンが入っていて防水性能を高めてました。
ロッドに装着
雨天の中でしたが、軽くキャスティングテストに行ってきました。
使用したロッドは ワールドシャウラ1785RS-2
自分は、4oz(約113g)超えのルアーを投げる際には、夢屋 X SEAT カスタムトリガー TypeWR(後方タイプ)を取付し、バックラッシュ等でラインがロックされても、ロッドが飛ばないようにツーフィンガーグリップでキャストしてます。
右巻きの場合にダブルフィンガーグリップでリールを握ると、右手がハンドルに干渉する場合がありますが、手持ちのロッドに装着して見てもカスタムトリガー TypeWR(後方タイプ)やノーマルトリガーでも、ハンドルが干渉することも無く投げられました。
90mmハンドルでも、手首の小さい回転量でスムーズに巻き取れました。
このクラスのリールに合わせるロッドは、Hクラスから XXHクラスになると思われるので、ジョイントルアー等を操作する際にロッドティップが硬くなるので、XGギアによるリトリーブでも巻上げも軽くて、快適にリーリングジャークも楽に出来ました。
次の日には、巻き心地の重いルアーを中心に投げてみました。
BigM4.0, BigM7.5はスローに巻けて、小さい流れ藻が引っかかったのも判るくらい感度抜群ですね。
メガロドーン1.5ozは流石に、引き抵抗が強く少ししんどいですが、巻けないことはありませんでした。メガロドーン 1.0ozだとブレードが小さいので良いかもしれませんね。
ブレーキセッティングを確認する為に、中型の120~162mmまでのミノーを投げてみました。
ブレーキカラーM(グレー) 3個Onくらいで気持ちよくキャストできます。
130mmのジャークベイトも XGギアで左右にダートさせるのが楽しいですね。
う~ん、ワールドシャウラ17114R-2と組み合わせて、メタルジグ40gを投げてみた所、最大で 87mでした。
ブレーキカラーM(グレー) 1個での結果、ブレーキカラー1個では不安定だったので、グレー2個だと 75m前後で安定、もっと飛ばせると思ったけど...
病明けで体力低下している自分にはこの程度かもしれませんね。
数日間、様々なロッドパワーで、20g~300g位のルアーを投げてみましたが、ベイトリール特有の海水をまき散らしながキャストし、濡れた手でブレーキ設定をするのに、サイドカバーを外して操作するのはリスクが伴う作業だと感じますね。
グライドベイト(ジョイント系)だと風向きによってキャスト終盤で回転すると、ラインが浮き上がったりするので、ブレーキ設定は Maxの8ピンに近づけた方が良いと思います。
ビッグベイトを想定して、PE4号を巻いているのですが、キャスト後半に遠心ブレーキ特有のブレーキがスコーンと抜けていく感覚は気持ち良いですね。
ソルト使用での不満点
実釣でテストした後、水道水で海水を流した後、懸念事項が発覚しました。
21スコーピオンMDのギアボックス側の底面には水抜き穴が無い為、水洗いした後にリールを縦方向に立てかけて置かないと水が抜けません。
他の機種には、ギアボックスの底面に水抜き穴があるのに、とても不満に思います。
ソルトジギングリールの 17グラップラー300には水抜き穴があるそうです。
後、スタードラグの径が小さくギアボックスも大きいので、パーミングしてスタードラグ・リーリングがやりにくいのも難点ですね。
リールフットに製造年シールが無いのは、購入した後に剥がして取説に貼っているからです。
貼ったままにしていると、シールの印字が擦れて消えると、製造ロットの確認が出来なくなるからです。
実釣にて
実釣で使えるシチュエーションが無かったのですが、ブリが回遊しているらしいので、ワールドシャウラ1787R-2に21スコーピオンMDをセットして釣りに行ったところ、92cmのシーバスを捕獲する事ができました。
シーバスにこのタックルは強すぎでしたが、鱗付けにはピッタリのモンスターシーバスを Get 出来ました。
最後に
21スコーピオンMDを購入して、分解しながら構造を確認してみましたが、正直に言うと所詮 17グラップラーの焼き直しリールなんですよね。
巻き心地は流石シマノで、マイクロモジュールギアでエキストラハイギアにも関わらず、快適な操作感でした。
短いハンドルでゆっくりとリーリングできる XGの操作感はとても良いですね。
総合的な完成度の高さは、ダイワ TATULA TW300の方が新設計なので、上ではないかと思いますが、お店で回した限り TATULA TW300 もしっくりこなくて、やはり 110mmハンドルが自分には馴染めなかったし、90mmハンドルに替えたとしても、ダイワのリールが軽い巻き心地になるのかという懸念点も有り、今回は 21スコーピオンMDをチョイスする事となりました。
いずれも廉価版リールなのだなぁと感じましたが...
まぁ、今回 21スコーピオンMDの発売に合わせるように、21ワールドシャウラ 1754R-2や、21ワールドシャウラBG 1954R-3のビッグベイト対応ロッドや、ジャイアントベイトにも対応した 21スコーピオン 1787RS-2 のラインナップが追加され、相変わらずセット販売しようとする商魂には脱帽しますね。
更に EXSENCE や NESSA XR, COLTSNIPER XR からもベイトロッドが発売されるなど、ビッグベイトゲーム ブームなんでしょうね。
NESSA XR は調べてみると ガイド径が SIC 6mmでした。ガイド径が小さいですね。
シマノ、ダイワ共に大型ベイトリールが中級価格で出て、ジャイアントベイト対応ロッドも各社が発売を予定していて、6万円程度で強靭なタックルを揃えられる時代がやって来た事に驚いてます。
某オークションに 17グラップラーHGのダブルハンドル改が出品されだしましたね。
スコーピオンMDに乗り換えたのかなぁ...
6/3現在 生産国のマレーシアがコロナでロックダウン中...
6月発売予定のレフトハンドルって入荷してくるのかなぁ?
無事レフトハンドルモデルも入荷されている見たいですね。良かった。