19ヴァンキッシュC3000XG
初めて買った ヴァンキッシュというか、クイックレスポンスシリーズ
前の、16ヴァンキッシュまでは、ステラのボディを使っていたのですが...
(ステラモデルチェンジに備え、金型の償却の為だろうけど...)
今回から、プラとメタルのハイブリッド・ボディになりました。
(シマノは、ハイブリッドボディの名称は使わなくなりましたが...)
今までハイブリッドボディはタップビスを使用していた為、大嫌いでしたが、このモデルはプラボディに金属スリープを入れていて、少し安心感が持てます。
C3000のボディは、LBリールを使っていたので不足しているとは感じなかったのですが、家族で釣りに行くことになったので...
急遽、#2500クラスのスピニングリールを買い足しました。
普通、吊るしの状態でリールを使わない自分は、プチ改造します。
スペック
- 品番: C3000XG
- ギア比: 6.4
- 実用ドラグ力: 3.5Kg
- 最大ドラグ力: 9Kg
- 自重: 170g
- スプール径/ストローク: 47/17mm
- ローターサイズ: #2500(材質 Ci4+)
- ボディサイズ: #2500(材質 Mg + Ci4+)
- 糸巻量ナイロン: 2.5-180 ,3-150, 4-100(号-m)
- 糸巻量フロロ: 2.5-160, 3-130, 4-100(号-m)
- 糸巻量PE: 1-400, 1.5-270, 2-200(号-m)
- 最大巻上長: 94cm/ハンドル1回転
- ハンドル長さ: 55mm
- ベアリング数: 11/1(BB/ローラ―)
- 本体価格: 58,000円 → 62,100円(税別 2022年価格改定)
交換パーツ
リールスタンド、ハンドルノブ、ドラグノブを交換してみます。
左が、今回変更する部品、右が、19ヴァンキッシュに付属する部品です。
ハンドルノブ
- スタジオオーシャンマーク AC30 ブラック
19ヴァンキッシュのハンドルノブは、中空になっていてとても軽い
夢屋のハンドルノブ EVAラウンド型 S の方が軽いけど、デザインも重視して...
感度重視の方は、ハンドルを C3000XGの 55mmから、2500S等の 50mmや、C2500SHG等の 45mmハンドルに替えるとハンドルの巻き感を向上させることが出来ます。
リールスタンド
- 夢屋 アルミリールスタンド
ドラグノブ
シマノ 18ステラ 標準ドラグノブ
- 18ステラ 0001: ドラグノブ組 18STL2500 Dノブクミ
9,200円 →10,120円 (税込 2022年 価格改定) - 19ヴァンキッシュ 0001: ドラグノブ組 19VQ25S Dノブクミ
2,550円 → 2,805円 (税込 2022年 価格改定)
19ヴァンキッシュのドラグノブは、樹脂製で通常のスプリング
18ステラのドラグノブは、アルミ製でコイルドウェーブスプリング
面圧が一定で、スムーズにドラグが出ます。約4gの重量増
ラピッドファイアードラグノブのサッとドラグテンションを変えられるノブとステラの滑らかにスッとドラグが出ていく感触か悩んだ結果 ステラのドラグノブに変更しました。
(手持ちの 18ステラ 4000XGと互換があったのも、あるのですが...)
びっくりしたのが、18ステラのドラグノブ
なんと 9,200円(税込)もします。しかも、2019/1より 200円の値上げ...
さらに 2022/1より 10,120円 (税込)
19ヴァンキッシュのドラグノブは、2,550円 → 2,805円 (税込 2022年 価格改定)なのに...
(20ツインパに至っては、ストラディックと同じで 850円 → 935円 (税込 2022年 価格改定)です...)
ここまで交換して、合計 約15gの増加、ありゃ 16ヴァンキッシュと同じ重さになってしまいました。
極限まで、軽く作られたリールを弄るとさすがに重くなりますね。
ドラグワッシャの違い
バスシーンで使われる 2500Sスプールと、ソルトシーンで使われる C3000Sスプールは糸巻き量がまったく同じスプールになりますが...
2500シリーズは ドラグワッシャ構成がフィネス仕様となり 1枚のドラグワッシャになってます。C3000シリーズはドラグワッシャが 3枚構成となっていてそれぞれ ドラグ力が以下のように異なってます。
- 2500シリーズ
2.5 / 4kg (実用/最大ドラグ力) - C3000シリーズ
3.5 / 9kg (実用/最大ドラグ力)
2500番ボディ(C3000含む)のリールは、対象魚によって実用ドラグ力を変更出来たりするので、交換用のスプールを選ぶ際に参考にして下さいね。
ベアリングの追加
また、19ヴァンキッシュのベアリング数は 11/1
18ステラのベアリング数は 12/1
違いは、ウォームシャフトのリア側が、ブッシュになっているだけ。
ボディガードを、トルクス(T6)で外してアクセスします。
写真の様に、間違えてHEX1.3mmで外してはダメですよ。この時ネジ穴潰して外すときに苦戦しました。ちゃんとトルクス T6を使いましょうね。
(トルクスネジT6規格は、ボルト径: 2mm ネジ寸法: 1.65mmなので、HEX 1.3mmが入ってしまいます。)
ココのブッシュをストックしていた、ベアリングに交換します。
- 0068 ブッシュ 19VQ25S WSブシュ
- ヘッジホッグスタジオ SHG-630ZZ(3×6×2.5)
18ステラから搭載された、サイレントドライブですが、ウォームシャフトのワッシャもウェーブワッシャになっていて、ガタの出にくい構造になっています。
それでも隙間がある場合のクリアランス調整には、以下のパーツが必要になります。
- 座金 04STL3 ウォームシャフトワッシャセット
「0.1mm、0.2mm、0.3mm 各1枚入り」
これで、限りなくステラに近いヴァンキッシュの完成です。
しばらく、このセッティングで使用してみようかなっと...
19ヴァンキッシュ以降に発売されたリールの分解には、トルクスドライバーのT6、T8が必要になります。
20ツインパのベアリング追加について
シマノのサービスサイトで20ツインパの分解図が公開されたのでヴァンキッシュと比較してみました。
ウォームシャフトのリア側は、20ツインパも同じ構造なのでベアリング(630ZZ)を追加できます。
ピニオンギア前側のベアリング(1370ZZ)は SAR-Bではなく、普通のベアリングでコストカットされてます。
ローターカラーにベアリング入りの部品(3,000円位)で、ヴァンキッシュと同じベアリング数になります。
(ローターカラーは、ヴァンキッシュの物を流用するか、ローター自体はステラと同じなので、ステラの物を流用するかで悩む所ですが...)
ステラのスプール
10ステラのスプールを付けてみました。
ロングストローク化されたので、ステラのスプールと互換があります。
(10ステラ用は、ドラグノブも一緒に交換が必要です。)
すこし、トップヘビーになるけどこれはこれでカッコイイかも...
ステラとの内部構造の違い
書こうか悩んだけど...追記です。
19ヴァンキッシュや、20ツインパワーは...
旧モデルと異なり、現行の製品は、ステラのボディを継承していません。
(シマノリールは、ボディ左側に繋ぎ目がある機種は金属ボディ、右側だと半プラボディです。)
年末にメンテナンスした際に、見つけてしまいましたが...
上の図の様に、ステラは、オシュレートするウォームシャフトが、摺動子ガイドA(上側)、摺動子ガイドB(下側)によって、上下二段で支えられています。
(シマノは昔から伝統的に、摺動子ガイドは上下二段でした。)
一方、19ヴァンキッシュや、20ツインパワーは、上側の摺動子ガイドAだけの 1本で、ウォームシャフトを支えています。
Gフリーボディの高さのある摺動子にガイドが1本だとブレがでてピニオン内部にメインシャフトが当たる可能性が出るのではないでしょうか?
昔のイグジスト(1本)とセルテート(2本)の様な構造ですね。
半プラボディになった事で、オシュレート廻りの機構が変わっているのですね。
ちなみにスプールリングは以下の通りの構成です。
- 18ステラ
チタン/チタンコート - 19ヴァンキッシュ
アルミ/高耐久硬質コート - 20ツインパ
ステン/チタンコート - 21ツインパXD / 22ステラ
ステン/バリアコート
このような所も、ステラが最強たる理由なのです。
それでも、ヴァンキッシュの軽い巻き心地は歴代シマノ スピニングリール随一で、繊細な釣りにおいて、最強のパートナーになると思います。